高三キャンプ

右上の白ポロシャツが誰だか、どうしても分からない(千手観音か...)
右上の白ポロシャツが誰だか、どうしても分からない(千手観音か...)

キャンプ

 

高校3年の夏休みに(お~52年前である)同級生6人で日光方面に2泊3日で出かけた。受験生とて周囲は激勉なれど我々は余裕があるのかないのか、ま、いいやという集団なのであった。

 

佐野から電車に揺られ街を抜け田園地帯から、高原の林を抜け東武日光駅からバスに乗る。ボンネットバスは、いろは坂をよッこら登り、左に見えませんが~華厳の滝ですなどと騒いでいるうちに中禅寺湖、から竜頭ノ滝で下車。千手浜まで山道を荷物担いで、地図を確認すると相当な距離と勾配があったのだな、よう行ったなぁ、若かったのだ、嗚呼ぐすん。で誰もいないプライベートビーチと化した浜で幕営。

 

先輩から借りたキャンバス製のA型テント、キスリングと同色のくすんだ黄色。旧式の底抜けのグランドシート必要なタイプ。隙間から虫が入ってくるのです。千手はなだらかな砂浜で人影もなし、薮から砂浜を割って流れくる沢水も透明清涼で申し分無し、風もなし天気晴朗。高校生だからサントリーレッドなんかも飲まないよ、水割りなんかしないよ…………..。

 

流木も豊富だったので焚火がよかったなぁ。よた話しをしてた皆が火を見つめると無口になる。言葉よりも炎のほうが饒舌なのだ。翌日、私も含め何人かは泳いだけれど、渚からドン深で低水温、日が差し込んでいるので湖底まで見通せ山椒魚が群れ居り「気持ち悪い~」と、唇青くして間もなく上陸。(後日、帰宅して知ったが其処で遭難した人があったようだ)

 

 

翌日は白根山に登頂。光徳キャンプ場で幕営。牧場が隣接なので、ちと家畜臭いのだが、ま、いいや。テントから水場まで距離があるのだが小さな容器しかない。絵描きの息子が笑いながら水を汲んで来た。、タップンタップン、おい、それコンドームじゃないか。

 

近所の家族連れのテントに妙齢の御嬢がおり、またぞろ絵描きの息子がアタック。わしら缶詰め有るも缶きりがなかったので、彼が借りに行き、御礼に缶詰めをシェアすることで、あちらの親御の覚え目出たく夜中まで帰って来なかったようだ、彼のその後の顛末は知らない。私ら焚火に専念してたもの。